「おもてなし関西プロジェクト」は、
中国、東アジア圏へ関西をPRすると共に
訪日外国人(インバウンド)に特別な体験をしてもらうプロジェクトです

神戸新聞におもてなし関西プロジェクトが記載されました

神戸新聞のインバウンド記事

2017年2月20日の朝刊に、おもてなし関西プロジェクトの名前が掲載されました。
前回インバウンドミーティングで、中国の団体ツアーの実態真相をお話しさせていただく機会がありまして、それがキッカケで神戸新聞よりお声がけいただきました!ありがとうございます。

神戸には台湾人が多く来ている


年間2000万人と訪日外国人観光客が多く来ている中で、神戸に来ているのは約100万人くらいと言われており、その中でも台湾人が特に多いというデータが出ました。

多くの外国人観光客の中でもなぜ台湾なのか?という質問がメインでインタビューをしていただき、さまざまな理由があることをお伝えしました。しかし新聞ではどうしても配置や文字数の関係で載せきれず・・・。単純に「神戸スイーツが求められている」「ゴールデンルートはもう行ったから」だけではないことをこちらで書いていきたいと思います。

観光地としての神戸の魅力


まず、神戸の観光地としての魅力。
神戸ポートターミナルに入港する外国からのクルーズ船が増えてきていることをふまえ、以前「神戸PRするため、そして神戸へ来てくれた外国人観光客へ歓迎の意を示すためどんなことをするべきか?」という話を行政関係の方とする機会がありました。
その際に提案されたのは、「着物を着て街中を歩く体験を出来るように」「抹茶を楽しめるように」「赤の番傘、床机を並べた昔のお茶屋さんを設置」など”日本らしさ”をより感じられるような内容が多くありました。

そのことについてどう思うか、台湾の友人に聞いてみたところ

「それは京都でしょ」

とばっさり切られました。

「京都は伝統的な日本、和の日本というイメージがあるし、大阪ならにぎやかでわいわいした道頓堀のイメージが強い。
でも神戸はどちらとも雰囲気が違った都市でしょう」

つまり、すでに日本へ訪れたことがある外国人観光客は「日本の定番なイメージ」ではなく、各都市が持つ特色を知っているわけです。
特に親日国家であり、日本との交流の歴史がある台湾であればなおさらです。

「神戸には関西地域でも大阪や京都と違った魅力がある。”神戸はこんなまち”と、その魅力をどんどんPRしていくべきでしょう」

確かに、「神戸に来たら日本らしさを何でも体験出来ます」というよりも、「神戸にしかないもの、神戸に来ることで得られるもの」が一体何なのかをはっきりとさせることは大切だと思います。私たちも旅行先を選ぶとき、”その都市へ行きたい”というよりも”○○があるからその都市へ行きたい”となりますね。それでインバウンドに成功している都市が岐阜県高山市なのです。

インバウンド成功都市事例:岐阜県高山市

岐阜県高山市は街の「バリアフリーなまち」というテーマを決めて、一足早くインバウンドに取り組んで来ました。
このまちのバリアフリーとは「障害者や高齢者と同様に外国人でも住みよい」ということを指します。その結果、ガイドなしでも個人旅行の外国人観光客が不便を感じることなく過ごせるようになり、それが口コミで広がって今大盛況となっています。

参考リンク

この事例をふまえると、神戸がインバウンド対策として意識するべきは、観光資源そのもの以上に、「神戸の場所の何が旅行者に”響く”のか」、言い換えれば「旅行者は旅先としての神戸に何を求めているのか」で、その上でプロモーションに取り組むことが大切になってくるということですね。

神戸のまちが求められているものとは


神戸はまもなく開港150周年を迎えるみなとまちです。神戸は昔から外国との交流が頻繁であり、外国の文化がより早く浸透したまちです。なので街を歩いてみると外国と日本の文化が入り混じった”ハイカラな”風景が見受けられます。

居留地や異人館、北野坂、風見鶏の館などの建築物のみならず、文化やライフスタイル面でもコーヒーやパン・洋菓子など、西洋文化が根付いており今でも多くの純喫茶やベーカリーなどのお店が存在します。

さらに港から海が見えるだけではなく、山が近くに見えるのも神戸の特徴。六甲山や摩耶山などの山頂からの夜景はすでに外国人観光客の人気スポットとなっています。

「海と山」
「西洋文化と日本文化が混ざり合った建築物」
「珈琲」
「洋菓子」
「パン」

このあたりがキーワードになってくるのではないでしょうか。
神戸市内からひとたび離れると、城崎温泉や有馬温泉、姫路城など日本の歴史的な場所にも出会えますし、京都や大阪へも電車で気軽に行ける距離にあります。旅行者にとって、数日間という限られた時間内で「日本の様々な顔を見に行ける拠点」として非常に良い場所だと思います。

神戸に来る外国人観光客とは


日本旅行には”ゴールデンルート”と呼ばれるルートがあります。通常は人気の高い観光スポットをまとめたルートのことですが、インバウンドにおいては東京、箱根・富士山、京都、大阪を巡る日本観光の王道ルートのことです。「日本の有名都市やスポットを効率よく一通り日本を楽しめる」ルートでもあります。
特に日本旅行が初めての人には人気であり、ゴールデンルートを軸とした旅行商品は非常に人気があります。

しかし、最近ではゴールデンルートを行きつくした人も増え、彼らの目はそのルートから外れたところへ向きつつあります。

神戸はゴールデンルートの大阪に含まれていることもありますが、その場合メインは大阪なので神戸を楽しむほどの時間の余裕がないものがほとんどです。一度ゴールデンルートをツアーで巡って大体の日本を楽しみ、2回目以降は自分の興味があるスポットやグルメ、特別な体験などを自由に楽しむ個人旅行で来るパターンの方が多く見受けられます。
そのため、個人的な見解ではありますがゴールデンルートに含まれていない神戸は、リピーターや個人旅行者の方が多く来ている印象があります。

台湾人が最多な理由


神戸新聞の記事に取り上げられていたように、「ゴールデンルートをすでに行きつくした」「台湾人はカフェやスイーツなどが好き」以外に、台湾から日本へのアクセスの良さも大きな理由として挙げられます。
まず、台湾の方が日本へ来る際はビザが必要ありません。(例えば中国ならパスポート以外にビザ申請が必要となり、厳しい審査があります)
日本が好きで、すでに何度も日本旅行へ来ている方も多く、台湾は距離的にも近いので格安航空会社(LCC)を利用出来ることも、気軽に日本へ来られるのです。

たまに日本人以上に日本のことをよく知っている台湾や中国の方にお会いすることがありますが、舌を巻くほどの博識ぶりです。東京や大阪・京都・北海道・沖縄などの観光地以外の地方の小さな町ひとつまで知っていることもあり、私たち日本人が考えている以上に日本のことをよく知っている外国人は多いのです。
そういった人たちがどんどん地方の観光地を開拓して情報を共有し、ゴールデンルートを体験したことのある人たちが次回の日本旅行時に地方へ流れていくのだと思います。

特に神戸の場合は関空に到着したのち、ベイシャトルという船に乗ればおよそ30分ほどで到着することが出来ます。これは電車やバスで大阪市内へ行くのと同じくらいか、少し早いぐらいです。しかもこのページを見ていただくと分かるように、外国人観光客は特別価格で乗ることが出来ます。
『BAY SHUTTLE』関空から神戸。 海の旅を楽しもう!!

ゴールデンルートをすでに行きつくした人にとっては関空に到着後、まず大阪に向かうより神戸に向かうことで日本の違った面を見る機会が増えるわけですね。

外国人の中でも一足先を行く台湾人


台湾の方は事前に個人旅行ブログなどで情報収集をしてから日本へ来ています。もともと海外文化への受容も積極的な国民性なので、流行に敏感で、台湾でブームになったものがその後香港や中国大陸で流行することも多いのです。なので、訪日旅行に関しても同じことが言えるのではないかと考えています。

神戸には外国人観光客に非常に人気のとあるステーキ屋さんがあります。そのお店はオープンする前から行列が出来ており、中国・韓国・台湾・タイなどさまざまな国の方が並んでいます。神戸は元々神戸ビーフが有名なので、ステーキ屋さんは非常に多いのですが、なぜそのお店が特にブレークしたのでしょうか?

実はそのお店がブレークしたきっかけは台湾人ツアーを受け入れたことでした。その際に台湾人のツアー参加者が台湾の口コミサイトに投稿し、それが中国の口コミサイトに飛び火、そしてtripadviserにも英語で口コミが書かれるようになり、今や台湾やアジア諸国だけではなく、いろいろな国の方が来るようになりました。

なので今回神戸に来る外国人観光客の中で台湾人が最多だった理由として、ゴールデンルートや大都市から地方へ訪日旅行のニーズが向いてきた証拠なのだと思います。親日で日本をよく知っていて流行に敏感な台湾の人が神戸にもやってきだしたということです。

神戸がこれから取り組むべきこと


インバウンドという言葉が浸透し出してしばらく経ちますが、個人旅行へのニーズが増え、各自さまざまな旅行スタイルを楽しみたいという人が増えてきました。やるべきことは地方へ向かい出した観光客を受け止める力を向上させること。
外国語で接客がうまくできなくても、「なんとかなる」状況にはしたいものです。言葉で伝わらなくても気持ちは伝わります。
外国語のパンフレットを制作してみたり、分かりやすい地図を作ってみたり、外国人向けのサービスを作ってみたり、どんな小さなことでも良いので”ウェルカム”の気持ちが伝えられるようにしたいですね。
個人の満足度を高めることで、口コミが広がっていきます。時間はかかるかもしれませんが、良いものに対しての評価は必ず返ってきます。
訪日外国人旅行者数4000万人の時代に備えて今から取り組んでいくことをおすすめします。

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