2016年3月20日
中国上海にて有名ジャーナリスト中島恵さんと対談致しました。
上海で説明会を行なったあと、ジャーナリストの中島恵さんとお会いし、中国にまつわるいろいろなお話や見解を聞かれていただきました。
中国に住む一般の方々に取材を続けてきている中島さん。
日本人の中国に対する間違ったイメージを払拭するために日々奮闘しています。
以下中島さんのお話より
日本人は中国の根本的なところが分かってないので中国の今の話が通じないことが多いです。
また、中国のことを知ってる人・知らない人の差が激しいと感じています。
私の書く本が中国に精通している方に「簡単な内容ばかりだ」と言われることもあるのですが、その方の言う「中国では知ってて当たり前」であることすら知らない人が多いから、私はどんな小さなことでもしっかりフォーカスを当てています。
中国に対するイメージと現実。その間を埋めるのが私たちの仕事だと思っています。
日本では今でも昔のイメージが強く、現在の中国になかなか目を向ける事が出来ていません。
以前とはいかに違うかを、セミナーや著書、取材、メディアなどさまざまな場所で説いています。
中島さんに質問してみました
Q.これからどうなると思いますか?(経済的に)日本も中国の一部みたいになってくると思いますか?
A.そこまではいかないと思います。
今はお互いプライドとプライドの戦いで、協力した方がメリットが大きいのはよく理解しています。
台湾や香港のデモも心理的な問題で起こっています。
例えば香港にある有名大学などで、成績がトップクラスだったのはずっと香港の人だけだったのに、最近のトップは中国大陸の人ばかりになってきているのです。ずっと下に見ていた中国大陸の人たちがどんどん洗練されていき、自分たちよりも優秀なひとがどんどん現れ、自分たちの勝てる部分がなくなってきているのが悔しい、というのが本音だと思います。
日本にもその傾向がありますが、国が違う分まだマシなだけで、香港と台湾は元をたどると同じ血筋のため余計に複雑な心境になるのです。
日本人は今まではアジアで一番の国は日本だと思っていたが、中国がそれに追いついてきたという現実をいつかは認めざるを得なくなります。
爆買いはとても良いきっかけになりました。中国との協力関係は実は経済的なメリットが大きいと日本人が気づくことが出来たからです。
マナーの悪い中国人が減り、洗練されていくと日本人は勝つところがなくなってしまいます。
なので一度しっかりと現実を見つめ、正しい立ち位置をつかむことが大切です。
まとめ
こういった話はテレビのニュースではなかなか聞くことは出来ません。
ちょっと日本人にとっては耳が痛いお話かもしれませんが、こういった厳しい意見も必要なのです。
当社も中国に関わるモノといて、より正しい中国の情報を発信していきます!